福井保久の二十四節気考
あけましておめでとうございます。
干し芋のタツマの“ちず”と“ちとせ”です。

あけましておめでとうございます。
タツマの福井保久です。
本年もよろしくお願いいたします。

今年の1月5日は旧暦で11月24日、この日は小寒(二十四節気)です。

干し芋は、元のサツマイモの重さの約18%の重量になります。
水分が抜けることと、皮をむいたり、端やおうとつがある部分をそぎ落としたりするからです。

また、畑でできたサツマイモを全て干し芋加工するわけではありませんから、その年に掘り起こしたサツマイモ全体からみれば10%にも満たない重量になってしまいます。

その年のサツマイモの出来具合にもよりますが、掘り起こしたサツマイモを干し芋に加工する割合は、良くて7割、出来が良くないと半分以上は干し芋にできず、畑に残してしまいます。
なぜなら、本当に美味しい干し芋を作りたいからです。

手塩にかけて育てたサツマイモを活かすことができないということは、正直辛いことです。
けれど、美味しい干し芋には不可欠ですし、そういう良いものだけを選別するのが干し芋作りの基本です。

今年もその基本を頑なに守ること、そこから始まることを改めて肝に命じ、年頭から気を引き締めて参ります。
本年も干し芋のタツマをよろしくお願い致します。

福井 保久